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洗練された美しいサルサを踊るための基礎レッスン方法1(フォーム編)
ソロパートの時の上半身はマラソンランナー
サルサのベーシックステップが踏めるようになると次に覚える事は上半身の動かし方や腕や肘の使い方になります。
皆さんまず立ってその場でマラソンランナーや競歩の選手をイメージして腕を振って見て下さい。
皆さんが、走るとき手をだらんと下げては走りませんよね、手の位置は胸くらいにあり左右の腕が後ろ前、後ろ前と前後に振れているはずです。この腕の振りがサルサをソロで踊る時の腕や肘の使い方の基本となります。
ベーシックステップを踏みながらマラソンランナーのように腕を振るトレーニング方法は、元全米ラテンファイナリスト2位のエンジェル・フィゲロワ氏にニューヨークでお話を伺った際に、直接教えて下さったものです。
エンジェル・フィゲロワ氏はサルサを広めた創始期の日本のトップインストラクターの先生方を教えたレジェンドでもあります。
皆さんも練習に取り入れて下さい。
1.男性・女性共に立って今から走るとイメージして下さい。両手が胸の前に来て指先は軽く内側に曲がっています。この自然な状態が皆さんがソロで踊る時の手や腕のホームポジションとなります。
男性は左・右・左、次に右・左・右と数回腕を振って下さい。女性は男性と反対になりますので右・左・右、次に左・右・左と数回腕を振って下さい。
これで、上半身の腕と肘の使い方の基礎がマスター出来ました。後は、ベーシックステップの足にこの腕の振りを付けていくと完成です。
ベーシックステップと上半身の腕や肘の使い方
男性(真っ直ぐに立って今から走るというイメージで両手を胸の前に出して下さい)
前半
1.クイックで左足前に出した時に左肘を下げます
2.次のクイックで右足に体重が乗るときに右肘を後に下げます
3.次のスロオーで左足バックに戻す時に左肘を下げます(2拍使うので左肘もそれに合わせてゆっくり下げます)
これでマラソンランナーのように左・右・左と肘と腕が3回振れました。
後半
1.クイックで右足後ろに下げるときに右肘を下げます
2.次のクイックで左足に体重が乗るときに左肘を下げます
3.次のスロオーで右足前に戻す時に右肘を下げます(2拍使うので右肘もそれに合わせてゆっくり下げます)
これでマラソンランナーのように右・左・右と肘と腕が3回振れました。
女性(真っ直ぐに立って今から走るというイメージで両手を胸の前に出して下さい)
前半
1.クイックで右足後ろ足下げるときに右肘を下げます
2.次のクイックで左足に体重が乗るときに左肘を下げます
3.次のスロオーで右足前に戻す時に右肘を下げます(2拍使うので右肘もそれに合わせてゆっくり下げます)
これでマラソンランナーのように右・左・右と肘と腕が3回振れました。
後半
1.クイックで左足前に出した時に左肘を下げます
2.次のクイックで右足に体重が乗るときに右肘を後に下げます
3.次のスロオーで左足バックに戻す時に左肘を下げます(2拍使うので左肘もそれに合わせてゆっくり下げます)
これでマラソンランナーのように左・右・左と肘と腕が3回振れました。
練習のコツ
自分の口カウントでクイック・クイック・スロオー、クイック・クイック・スロオーとカウントを唱えながらベーシックステップを踏んで肘と腕を振る練習をして下さい。
次にサルサの曲をかけてベーシックステップを踏みながら踊って練習して下さい。
腕の振りがきちんと出来ていると踊っていてスムーズで気持ちいいですが、出来ていないと体全体がバラバラでギクシャクとした感じがあります。しかし、最初に出来なくても大丈夫ですよ。
踊っているうちに体が、今タイミングが合ったとか今タイミングが合ってないと教えてくれるのでいつの間にか自然にタイミングの調節を覚えて出来るようになります。
指先の綺麗なポジションの作り方
1.顔の前に両手を持って来て中指と薬指をくっつけて下さい
2.中指と薬指に親指をくっつけて狐の顔を作って下さい
3.狐の顔が出来たら親指を離します
これで綺麗な指先が出来上がりました。
ソロパートの時の手首から上の指先状態は男女共にこの形になります。後でサルサのペアダンスで詳しく説明しますが、この中指と薬指がくっついて曲がっていることには深い意味がありペアダンスを踊る時にも使う、まさに命と呼ぶべき一番重要な役割を果たします。