ヒップホップとは?
ヒップホップと定義するものが最も難しいジャンルである。時代によって様々なスタイルが存在するからです。一般的にはヒップホップの文化から発生したダンス、BREAK(ブレイク)、POP(ポップ)、LOOK(ルック)等といったジャンルをオールドスクールとした時に、ニュースクールと呼ばれているのが世間一般でいうヒップホップダンスです。しかし、ヒップホップの元祖はオールドスクールにあり、あくまで黒人たちが生み出した文化なのです。
ランニングマン、ロジャーラビット、ロボコップ、ブルックリン、トゥループ等の代表的なステップがあります。
ヒップホップの歴史
ヒップホップの文化、歴史は遡ること40年以上前、1970年初頭にニューヨークのサウス・ブロンクス地区で生まれました。
その地域には貧困でドラッグにおぼれる人や、ストリート・ギャングが多い地区であり、古いボロボロの建物が並ぶスラム街とも言える街でした。
1970年代当時、世間ではディスコが大ブーム。だが、貧困なアフリカ系アメリカ人の若者達は、ディスコに遊びに行くお金がありませんでした。そこで彼らは公園に集まりパーティをするようになります。家から運んできたターン・テーブル(レコードプレイヤー)を、外灯のコンセントに差込み、DJがレコードを回す中でダンサーが踊り、グラフティー・アーティストは建物や列車に絵を描き、MCはラップを披露した。
パーティは、ブロック・パーティと呼ばれ、貧困な若者達は、お金のかからない公園で遊んだ。アフロアメリカン、ヒスパニック系、カリビアンアメリカンが集まり、ヒップホップのオールドスクールが生まれました。世の中、人が集まるところにはリーダーやカリスマが存在するものです。もちろん、これらのパーティの中でも3人のカリスマDJが存在しました。若者達は、彼らが出現するブロック・パーティーに足を運ぶようになります。
その3人とは、クール・ハーク、アフリカ・バンバータ、グランド・マスター・フラッシュの伝説のDJ達だ。この3人こそヒップホップの歴史では、元祖と称されている。
ヒップホップという言葉はカリスマDJの1人でありDJアフリカ・バンバータが作り出した造語で、創造性を象徴した文化(サブカルチャー)を指します。
このような歴史の中で形作られてきたヒップホップダンスは、現在ではストリートダンスの主流として、多くのダンサーにより更に進化を続けています。
ヒップホップダンスについて
もともと、ヒップホップは舞台上で人に披露する為のダンスというよりは、ペアになって踊ったり、流行によって決まったステップがあったり、ディスコダンスやソウルダンスの様な、パーティダンスの要素が強いダンスです。したがってそのステップを覚えて楽しむのに、絶対に、こうでなければいけないというルールや、正しいも間違っているもなく、誰でも楽しめるものだと思います。ただ、ダンサーとしてよりカッコよく踊るためには、元々どのようにして生まれたステップなのかと勉強したり、このステップにはこういう意味合いがあるなどどしったり、あのステップから派生してできたステップだから、共通のリズムがあるな」と感じる事や、「こうした方がカッコよく見えるのでは?」とクリエイトする事が大切だと言えます。
ヒップホップダンスを簡単に説明すると、単純にヒップホップの音楽、ビートに乗って踊るダンスの事と言えます。しかし、ヒップホップの以外で踊る事もあります。ブレイクダンスはもちろん、ポップの要素やロックの要素、レゲエ、アフリカン、タップ等、色々なダンスの要素を取り入れ混じり合い、日々変化しています。これからのヒップホップは、これまではやったステップ、これから流行るダンス、曲を踏まえて変化していきますし、基礎は?となると、すべてと言わざる得ません。
今でこそ色んなステップや踊りが確立されていますが、ヒップホップダンスに決まった定義はありません。