自分が通いたいダンススタジオってどんな所?今現在、ダンススタジオに通っているが他のスタジオにも行ってみたい。はたまたこれからダンスを始めるがどこのダンススタジオに行けばいいか分からない。そんな方達のために、実際にダンスインストラクターをやっている方にお話を伺いました。
ダンスインストラクターが考えるダンススタジオ選び方
この10年でダンス教室の需要は大きく増しました。過去には、ダンサーといえば歌手の後ろで踊るものという印象がありましたが、ダンス先進国であるアメリカやヨーロッパの流れを受け継いで、昨今ではダンサーがクローズアップされる番組や楽曲も増えてきています。
誰にでも一度は「あんなふうに踊ってみたい」と感じた経験があるのではないでしょうか。ダンスを楽しむ第一歩として、やはりダンススタジオは大きな役割を持っています。「一体どうやって選んだら良いの?」「たくさんあるけど、何が違うの?」日頃皆さんを悩ませる問題について、少しでもヒントになる解説をしていけたらと思います。
スポンサーリンク
ダンススタジオのシステムはほとんど同じ
まずはじめに、ダンススタジオ、ダンススクール、ダンスアカデミー、色々な名目の教室がありますが、よほど特殊でないかぎりそのほとんどが同じシステムです。
だいたいの平均としては、無料の体験レッスンを経て、その後入会する際は入会金として10000円、入会後は各レッスンにつき1500円(おおよその値段です)
それとは別に教室内外で行なわれるイベントに出演する際には出演料等。1年を通して必要になる費用は以上です。どこを選んでも、だいたい費用面は横並び。料金にあまり差がないとなると、何を基準に選んでいいのやら余計わからなくなりますね。初心者の方には「先生がどんな人か」が最も分かりやすい基準です。
ダンスの先生はどんな人か知っておく
ダンスに関わってきた人という点では変わりないのですが、どんなふうに関わってきたかがそれぞれ大きく違います。もっと分かりやすく言うなれば、チェックすべきはその先生の「畑」なんですね。ストリートからでてきたダンサー、フィットネスから出てきたダンサー、テーマパークから出てきたダンサー、これらが最もスタンダードな柱になり、それぞれ教えてもらえる事が全く違います。その中でも分かりやすいのはテーマパークダンサー。
▼テーマパークのダンサー
都会のスタジオに多いですが、その名の通りバレエやジャズを基礎としてテーマパークのダンサーを目指す教室です。テーマパークのダンサーの場合、踊りの基礎に加えアクティングの要素も試されるため、とにかくそれらをとことん追求。オーディションへの合格がゴールとなるため、キッズ世代から若者世代が多い教室です。
ストリートダンサー系のスタジオとは、あえて分かり易く言うならばEXILEや2NI1でしょうか。ストリートダンスの動きの多くには、遡ること数十年前ソウルダンスが発祥した時代から受け継がれる多くの名前があります。ランニングマン、ワーム、チャチャステップなど、誰もが必ず見たことのある動きにも、ほとんど名前が付いています。
自分にあったダンスができるかどうか
全て時と共に形を変え、今でも愛されるムーブ。それらを音楽とミックスして、よりクリエイティブなムーブに落とし込み、楽しむことが目的です。メディアでよく見るのはやはりステージ上のバックダンサーやダンスパフォーマーですが、本来はアンダーグラウンド文化。何の曲がかかるかわからない状況で行なわれるダンスバトル、ダンスセッション、サイファーと呼ばれるような「互いのダンスを競い合ったり共有し合う文化」がメインです。
治安の悪いNYの街で、「銃を捨て、拳を下げ、音楽とマイクで競い合おうぜ」と始まったのがこのストリートダンス。格好いいダンスを踊ってみたいと言う人の差すダンスとは、このストリートダンスであることがほとんどです。そして最後にフィットネスダンサー。昨今のダンスブームを受けて、フィットネスから進化したダンス。それを独立させ、ダンススタジオとして経営しているところも多々あります。こちらは比較的とっつきやすい印象からから、大人の初心者も多いです。
スキルを高めるというより、身体を動かして汗をかくことが生徒の目的だったりします。よってほとんどの先生もスキルより人柄や体力重視。初心者には入りやすい環境ですが、長期的に見ても踊りのレベルは上がっていかないというデメリットもあります。街を歩けばたくさんあるダンススタジオですが、その内容は様々。
1度受ければ、そのスタジオの持つカラー、同時にここでお話しした「先生の畑」もだいたい見えてきます。初回無料で体験できるスタジオも多いので、是非一度受けに行って見てはいかがでしょうか。